みなさん夏バテなどしていらっしゃいませんか?
さて、毎年恒例となりました東京都と共催の「森のめぐみの保育環境セミナー」が8月26日(土)に開催されました。今回は約3年ぶりの都民ホールでのリアル開催。会場では「ひさしぶり」とご挨拶を交わす様子も見られ、聴講されるみなさんも和やかな雰囲気で参加されていました。
はじめに、東京都森林課の鐙 美知子課長より開会のご挨拶をいただきました。東京都の森林率のお話、多摩産材の使用に取り組んでいる取り組みのご紹介をいただきました。

同じく芸術と遊び創造協会理事長の多田からも、第9回となる今回のセミナーは東京都の森林課との共催ということで、保育や子育て支援といった目線とは別に、多摩産材利用の観点からも今回の実践報告を参考としていただきたい、とご挨拶をさせていただきました。
続いて芸術と遊び創造協会 橘高春生より、ガイダンス「木育ってなあに 東京おもちゃ美術館が推進する木育がもたらす子どもの育ちとは~」をお話していただきました。
木育という言葉も徐々に浸透してきたように感じることもありますが、木育のないように定義はありません。東京おもちゃ美術館が考える「木育」を軸に木の(おもちゃ)の魅力をお伝えしました。
ガイダンスの次はいよいよ木育に取り組んでいる園からの実践報告。
今回のコーディネーターは、芸術と遊び創造協会 馬場と橘高が務めました。

前半は空間木質化を主としたハード面からの木育の実践報告。
五日市保育園からは園舎や什器を木質化したなかで過ごしている園児や病児の関わりの様子、ヤギ小屋を木質化したみのり保育園では、ヤギ小屋を建てた大工さんと子どもたちの会話を紹介していただきました。
ヤギ小屋を木質化することで子どもたちだけでなく、ヤギにも変化が…!?

後半は人材育成、木育プログラム開発などのソフト面からの実践報告。
周辺の自然豊かな公園や近隣の企業と協力するなど立地を活かしたプログラムを模索したり、失敗を振り返りながら現場の声から生まれたおもちゃを開発したりなど、意欲的に木育に取り組む様子が紹介されました。

コメンテーターはくらき永田保育園園長の鈴木八朗先生と、東洋英和女学院大学准教授でおもちゃコンサルタントでもある三上慧先生がご登壇くださいました。
鈴木先生からは環境教育や福祉の観点を交えながら、三上先生からは木育研究のエピソードを踏まえてコメントをいただきました。
セミナーに臨む参加者の顔は真剣そのもの。
今回のセミナーが、明日から取り組む木育のヒントとなれば幸いです。
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!

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