10年ほど前から行っている木育インストラクター養成講座は幼稚園や保育園、子育て支援施設等の方向けに行っています。近年、SDGsや森林資源についての情報がでてくる中、様々な職業の方が受講されています。今回は東京おもちゃ美術館で行われた講座を受講された一見木育とは関係のないメーカー企業にお勤めのSさんにどのようなことがきっかけで受講されたのか、お話しをお伺いいたしました。
■従事されているお仕事は直接木育に関係がありませんが、木育インストラクター養成講座を受講したきっかけを教えてください。
私は東北出身で、祖父が曲げわっぱの職人だったこともあり、身近に木のものがたくさんある中で育ちました。それもあって特に家具などの木製品が好きで、木が身近にある環境が心地よいと感じていました。
きっかけは子どもが産まれ、子育てに役立つことを調べていた時に東京おもちゃ美術館や木育のことを知りました。それに加えて家族が勤務している企業より、地域材で制作された誕生祝品のおもちゃをもらったことで更に木育について知りたいと思うようになり、まずはこれからの子育てに役にたちそうだと思って木育インストラクター養成講座の受講を決めました。
■これから木育インストラクターの資格をどのように活かしていこうと思っていますか。
木が好きで昔から木に囲まれた生活をしていること
があたりまえだと思っていましたが
講座の中で現在の森林の現状や昔から
伝わっている木の文化が廃れているということを学び、
子どもが育っていく先の未来に危機感を覚えました。
受講をきっかけに、今住んでいる地域、
また育った地域のためにも
更に樹や木のこと、日本各地の木育の取り組みを
学びを深めていきたいです。
そして子供たちの将来のために
実際に木育を伝える伝え手にもなりたいと思います。
ご自分のお子さんがきっかけで受講を決めたSさん。
会社から贈られた誕生祝品のおもちゃを長い時間触ったり舐めたりしているお子さんの姿を見ると、地域の木で作られたおもちゃは安心感もあり、子どもにとっても木の温もりが心地よいのかなと思います、と仰っていました。これから成長されるお子さんと一緒に木育を生活の中にいれていただくだけでなく、ぜひ職場や地域などで木育を広める伝え手となってくださることを期待しています。
木育インストラクター養成講座は木育に興味のある方はどなたでも受講いただけます。
2022年3月末頃、決定次第HPにて告知されます。ぜひ受講ください。
*掲載写真は講座のイメージ写真です。インタビューの内容には関係ありません。
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