ウッドスタート活動実績
これまでに120近い自治体・企業・幼稚園保育園が、東京おもちゃ美術館の木育の理念に賛同して、ウッドスタート宣言をしてくれました。
ウッドスタートの取組を通じて、日本の森を守り、地域の林業・林産業を活性化し、地域の課題を解決し、子どもたちの豊かな育ちを支える。そんな素晴らしい取組をご紹介します。
『ウッドスタート活動実績について』
多田千尋 東京おもちゃ美術館館長
「メイド・イン・ジャパンの木のおもちゃを増やしたい!」ウッドスタートは、こうした単純な想いから始まりました。世界有数の森林大国であり、世界に冠たる匠の技を併せ持つこの日本において、木のおもちゃの自給率はほんのわずかだと言われています。少しでも日本の「森のめぐみ」である木製玩具の素晴らしさを、子育て中のパパママに伝えたい。そして子どもたちには、五感を活用しながら、思いっきり遊んでもらいたい。そんな想いで、自治体が配る誕生祝い品を地産地消の木製玩具にできないかというアイディアが生まれ、「ウッドスタート」が始まりました。
それから企業・団体にも、そして保育園幼稚園にも、それぞれのあり方でウッドスタートができないか検討を進め、その動きは全国に大きく広がっています。
木のおもちゃは「手のひらの中の森」と呼ばれることがあります。まさに日常のくらしと森をつなぐ重要なツールのひとつです。木のおもちゃで遊ぶことを通じて、地域の森や山のことに思いを馳せ、環境を守ることの大切さを学ぶこと、
またこれから生まれくる子どもたちを含む未来世代のために、木を使うことの大切さを知ること、そのことで持続可能な社会、地球を築いていくことに貢献していくこと。そんなことにつながっていくことを期待しています。
2018年私たちは、「ウッドスタート」について、初めてその全貌を『ウッドスタート年報』という冊子で紹介しました。これまでに120近い自治体・企業・幼稚園保育園が、東京おもちゃ美術館の木育の理念に賛同して、ウッドスタート宣言をしてくれました。ウッドスタートの取組を通じて、日本の森を守り、地域の林業林産業を活性化し、地域の課題を解決し、子どもたちの豊かな育ちを支える。そんな素晴らしい取組が満載です。各活動実績によって、さらにウッドスタートが広まり、日本の森が元気になることを願っています。