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林業の魅力を伝える「那賀町山のおもちゃ美術館」が開館!(徳島県那賀町)

2023年3月11日(土)、徳島県那賀町に、全国で11館目、徳島県内で2館目となる「那賀町山のおもちゃ美術館」が開館しました。

徳島県内には、2021年10月に県立の「徳島木のおもちゃ美術館」(徳島県板野町)が、徳島県産林業の魅力を伝える「那賀町山のおもちゃ美術館」が開館!(徳島県那賀町)材をふんだんに活用した木育拠点として開館しました。今回新たに開館した那賀町山のおもちゃ美術館は、その木材の生産地・徳島林業の中心地として栄えた場所に、林業の魅力を伝える場として整備されました。


那賀町山のおもちゃ美術館について

徳島県の南部に位置し、95%を森林が占める那賀町は、古くから徳島県内の林業の中心地の一つとして発展してきました。


那賀町では豊富な森林資源を活用して地域を活性化させるために、後継者の確保・高性能機械化・バイオマスタウン構想など、県やさまざまな関係諸機関と連携して林業活性化に向けた事業を進めています。


また、親子が木のおもちゃで遊べる「とくしますぎの子木育広場」の設置や徳島県内としては初のウッドスタートを宣言を行い、誕生祝い品として「ゆずのつみき」の配布をおこなっています。全国で初めて地域の高校生も参加した「木育円卓会議」を開催するなど、木育推進に取り組んできました。


誕生祝い品「ゆずつみき」と、林業関係者が集まった円卓会議


林業が盛んな那賀町ですが、日本全国の林業地と同じく林業の停滞や後継者不足に悩まされてきました。その他にも、那賀町が抱えている課題は複数あります。

那賀町は高齢化・人口減少の課題に直面しており、高齢化率は50%を超えるなど、対策が急務となっています。また、5つの町村の合併により発足した那賀町は、東京23区を超える面積を有し、広大な山々に囲まれた自然豊かな土地である一方、町民が集まったり、子育て世代が交流したりする拠点が多くありません。

林業の町、那賀町の木を介してコミュニケーションを深めていくことで、町内の方がもっと那賀町を好きになり、町外からも訪れる方が増えるような拠点を作りたいと考えました。そこで、林業だけでなく、那賀町が抱えるさまざまな課題を解決し、地域全体を活性化させる拠点となることを目指した「那賀町山のおもちゃ美術館」が整備されました。


那賀町山のおもちゃ美術館の特徴を紹介します。


きおけひろば

美術館のエントランスにある「きおけひろば」では、日本中の郷土玩具が展示され、多様な文化を感じられる空間が来館者を出迎えます。また、この地域で昔から作られていた乳酸発酵茶である「相生晩茶」作りに使われていた大きな木桶が、ベンチとして展示されています。


あじさいこ

おもちゃ美術館のすぐ目の前に拡がるダム湖は、6月に湖畔に多くのあじさいが花咲くことから、あじさい湖として親しまれています。そのあじさい湖を模した木のたまごプールはすべて那賀町産のスギの木でできています。また木でできたあめご(あまご。川魚の一種)釣り遊びも楽しめます。


すみやきごや

林業が盛んな那賀町では、古くから炭焼きの技術が受け継がれてきました。風合い溢れるキッズサイズの炭焼き小屋の中では、隠れ家のように薪の積み木で遊べます。


しゅうかくのやま

2階へ続く階段の途中には、木でできたたけのこ、にんじん、だいこん、さつまいもを収穫できるコーナーがあります。流線型の山から伝わる木の温かみを感じながら、収穫あそびが楽しめます。



しゅうかくのき

「おおきなゆずのき」と3つの連なる木々では、ゆずやすだち、みかんやりんごなどの果物が収穫できます。その隣には、かつて川に浮かべた木材に乗り、木材を下流へと運んだ技術と文化を伝える、木頭杉一本乗りをモチーフにしたコーナーもあります。


「那賀町山のおもちゃ美術館」の隣には、全国でも珍しい木彫や木版画が展示されている「相生森林美術館」があり、おもちゃ美術館とあわせて木の芸術を味わうこともできます。

また、山のおもちゃ美術館の名の通り、周辺は豊かな山々に囲われ、四季折々の風景を楽しむためにも何度も訪れたくなる地域です。



● 那賀町山のおもちゃ美術館

〒771-5411 徳島県那賀郡那賀町横石字大板35番地

TEL:0884-63-8110

FAX:0884-63-8111

公式ホームページ https://nakatown-toymuseum.com/

運営:株式会社ケーブルテレビあなん(指定管理者)


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