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小さなおもちゃからの発信力を信じて

東京おもちゃ美術館監修の、秩父市オリジナルおもちゃセット『Wooden Toy Set』を運用するにあたり、2023年2月にボランティア養成講座を行いました。

その際、秩父市の誕生祝品を担当されたおもちゃ作家さん

それぞれの誕生祝品玩具や、木への思いについてのレポート連載第二弾です。





それでは、『ちちぶの幸』のデザインをされた、mamamanoの江幡三香さんをご紹介します。

江幡さんは、都会から飯能に移住した9年ほど前から、おもちゃ制作をスタート。

その前は木の彫刻家アーティストとして活動されていました。


現在、秩父市の他にも埼玉県ときがわ町、埼玉県小鹿野町、東京都檜原村においても、誕生祝品のデザインや制作に携わっていただいています。


秩父市が第二回目の誕生祝品のコンペを行った2016年は、ちょうど市の夜祭がユネスコの無形文化に認定された年でもありました。


秩父市といえば"山"というイメージだったそうですが、

夜祭にも強い印象をお持ちだった為、「祭りをモチーフにしたおもちゃを作れないか」と

思案されたとのこと。


江戸時代にお蚕が栄えており、”お蚕祭り”とも言われていた夜祭。繭の形をヒントに

たくさんの人がひっぱって、まっすぐ走らずに、ゆら~ゆら~と動く様と、

ゆっくり動かすようなイメージでデザインされたそうです。




2018年にグッド・トイ大賞にもなった『四季・木つみき』も制作さており、もちろん秩父市Wooden Toy Setに入っていますが、東京おもちゃ美術館の”おもちゃのもり”にも特別大型バージョンとして、四季毎に鮮やかな葉っぱを茂らせています。



江幡さんは、住んでいる町に向けて、地元材(西川材)を使ったおもちゃ作りについて

思いを伝えたところ

「こんな小さなものでは…材をたくさん使ってもらわなくちゃ」と言われ

がっくりしたそう。


家を建てた人ならば、建築材によって木材について知るきっかけはあるかもしれないけれど「小さいからこそ!おもちゃであるからこそ!多くの方に伝えられるはず!」と思われたそうです。


埼玉の材でおもちゃを作ることは、地域をアピールする場にもなり、

地元の木を使うことが大事だと。

そして、「おもちゃは小さなものではあるけれど、発信力があると思っている」とお話してくださいました。



そんな江幡さんにお聞きした

その一『木の魅力とは?』

→ やわらかい木は神経を使いますが、色がキレイだし味が出てくるのが魅力です。

 赤ちゃんのファーストトイとしては良いと思うし、日本らしい香りと手触りなので、

 木が身近に感じられるのではないかと思います。



そのニ『木製玩具って、どうして高いの?』

→ ズバリ、手間賃です。組み物を作っていますが、収縮があるため、湿気がないところだとスカスカになってしまいます。大きさや、場所によって収縮率が異なるので、

湿気の多い梅雨時期だと固めに作らないといけません。

木、特に杉やヒノキの針葉樹は湿気を吸って吐くものであり、収縮するものだと知ってもらいたいです。



いかがでしたでしょうか。ツグミ工芸舎のアダチさんのお話、江幡さんのお話、それぞれに気づかされることも多いのではないかと思います。


次回は、えとき工舎の中村恵美子さんのレポートです!



※森画/モクモクキカク アダチユミコさんのレポートはこちらからhttps://www.mokuikulabo.com/post/titibu_adachi



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