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【工房訪問レポート】子どもに届けるおもちゃはまあるい気持ちで

「生涯木育」をかかげる埼玉県秩父市では、地域で生まれたお子さまに秩父市産材で作られたおもちゃをお渡しする「ウッドスタート」に取り組んでいます。

秩父市の誕生祝い品のひとつ、「木守のおうち」を製作されているえとき工舎の中村恵美子さんの工房にお邪魔しました!


秩父市の豊かな自然の中にあるえとき工舎の工房。

林業が盛んな秩父市では、線路沿いからも製材所の丸太が積みあがる様子が見ることが出来ました。


こちらが中村さんの工房。

引っ越してきた際にすでに建っていた小屋を改装した手作り感あふれる作業場。お庭には以前の住民の方が植えた柿の木があったり、近くにはせせらぎが響く川が流れていたりと、まさに秩父の自然のなかで、おもちゃが作られています。

いずれお庭を拡張して工房を広げたいとの野望も語っていただきました(笑)




さて工房ではどのようにおもちゃが生み出されているのでしょうか…?

こちらは秩父市の誕生祝い品の一つ、「木守のおうち」の製作過程。

目のところにキラキラ光るビー玉をいれるためにふたつのパーツをつなぎ合わせています。


この鳥さん、ゆらゆら揺れるひとつのおもちゃなのですが、思った動きを表現するために内側にパチンコ玉が入っているそう。パチンコ玉がおもりになることで、軽すぎず重すぎず理想的なゆらゆらが生まれるとのことでした。見えないおもちゃの内側にも中村さんの工夫がキラリと光ります。

(下画像右上あたりのしっぽ側の穴にパチンコ玉が入ります)

「木守のおうち」はおうちの形をした型はめパズル。

糸のこぎりでとりや木の形を抜いていくのですが、ここには作るときの気持ちが表れてしまうと語っていただきました。


中村さん:「糸のこぎりで作業するときはまあるい気持ちになってやらないといけません。自分のその時の気持ちが出てしまうからです。トゲトゲした気持ちの時に作業すると、歪んでうまく切れなかったり、断面もトゲトゲしてしまいます」


切断面に切ったときの自分の気持ちが出てしまうとはびっくりです!

遊んでくれるお子さんのことを考えながら「まあるく、まあるく」と作ってくださっていることを考えると、こちらもまあるく温かい気持ちになりました。

中村さんが木のおもちゃの魅力を語ったレポートは過去の記事からもご覧いただけます。


他にも工房には、「絵」と「木」が好きな中村さんの世界観が表れた作品がたくさんあり、一部を実際に手に取って見せていただきました。

ギザギザの歯がちょっと怖いチョウチンアンコウがお気に入りです(笑)

中村さん、見学させていただきありがとうございました!


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