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秩父市が推進している木育の取り組みとは!?

埼玉県秩父市では、2015年3月にウッドスタート宣言をしてから、3種類の木製おもちゃを、誕生祝品として贈呈しています。


また、昨年度から始まった「木育を活かした賑わい創出事業」では、東京おもちゃ美術館が、おもちゃセット&人材育成講座を監修。さらなる木育推進の発展のために、協力させていただいております。


秩父市の新たな取り組みについて、秩父市産業支援課のご担当者に、お話しをうかがいました!


目次

1.秩父市の取り組み

2.木育を活かした賑わい創出事業

3.木育おもちゃセットの内容

4.活用されている場所

5.研修の目的や内容は?



1.秩父市の取り組み

秩父市では、子どもの頃から森や木に触れ、学び、木を生活の中心に置くライフスタイルである「木育」を地域にひろめるために様々な事業(※)を展開しています。


ウッドスタート、ウッドライフ、ウッドエンドと、一生涯を通して木に囲まれた生活を送ってもらいたい「生涯木育」として市民に定着することを目指しています。



※誕生祝い品配布事業(平成27年度~)

秩父産材の木の引き出し、森林環境教育の実施(令和3年度~)

木育を活かした賑わい創出事業(令和4年度~)など




2.木育を活かした賑わい創出事業

令和4年度より、新たに取り組み始めた「木育を活かした賑わい創出事業」では、「笑顔と賑わいのあふれる街を作りたい」「地域の木のことをもっと知ってほしい」という思いのもと、森林環境譲与税を活用し、秩父産木材等を使用した「木育おもちゃセット」(東京おもちゃ美術館監修)の製作をしました。


さらには「木育おもちゃセット」を活用する人材育成のための研修を開催しています。研修を受講した方に無料で貸し出す事業です。


笑顔と賑わいを届け、木の大切さや木材の利活用の必要性をPRするほかにも、子育て支援の場での活用や、遊び方を教えてくれるボランティア・リーダーがシニアの活躍の場となること。

そして、地域外への貸し出しが関係人口の増加や秩父の木のおもちゃのオーダーに繋がるなど、「木育」から様々な波及効果が生まれることを期待しています。





3.木育おもちゃセットの内容

1セット5箱に約40点の木のおもちゃが入っています。赤色5箱と緑色5箱の2セット10箱ありますので、木のおもちゃの種類数は約70種、その内、秩父産おもちゃは秩父市誕生祝い品など約20点です。


木のたまごプール1セット、おもちゃを収納する木箱(10箱)、パーテーション、床板なども秩父の木工業者さんに作成していただきました。

木のおもちゃセットの製作は初めてのことで、試作品を何度も作っていただき、自信作の秩父市オリジナル木育おもちゃセットが完成しました。




4.活用されてる場所について

商業施設での記念イベント、こども食堂、赤ちゃんとお母さんのイベント、高齢者とこども達の交流イベント、住宅工務店の感謝イベント、川崎市でのSDGs関連イベント、こどもの森フォーラム(植樹祭関連行事)での木育広場など、平均して月に3回程度、様々な場で活用していただいています。





5.研修の目的や内容とは?

研修は、木育に関する知識やおもちゃの内容、イベントを開催する際の設営・撤営の手順、ヒヤリハットなど、木育おもちゃセットを活用するために必要な内容となっています。


木のおもちゃの遊び方だけではなく、木の大切さや、秩父・日本・世界の森の現状への理解を深めていただいた上で、木育おもちゃセットを活用していただきたいと思っています。


研修では、秩父市森づくり課による講義や秩父市のウッドスタートのおもちゃ作家さんの話を聞く時間もあります。



それによって、ボランティア・リーダーの一人一人に合った木育おもちゃセットの「活用方法」や「伝えたいこと」が、みつかると思っています。


それは、子育て支援の場かもしれませんし、高齢者施設やリハビリでの活用、もしかしたら婚活イベントかもしれません。

「木育の可能性」 が、ボランティアやリーダーから広がっていくことを期待しています。




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令和4年に始まった本事業について、木育ラボのブログでも紹介していますので、ぜひご覧ください!



ウッドスタート宣言をしただけでは、木育は広まりません。東京おもちゃ美術館と共に、それぞれの地域でできる木育活動を、一緒に推進していけることを願っています。


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